〈南部信直〉名護屋在陣中の「日本之つき合」書状

文禄2年(1593)5月27日、肥前名護屋在陣中の信直が国元の八戸直栄に宛てた長文書状(原本は個人蔵・重要文化財、影写本は八戸市博物館所蔵)。名護屋では家格が顧みられず秀吉への忠誠だけが物を言うこと、遠国者が侮られる中で「日本之つき合」に恥をかかぬよう気苦労が絶えないことを率直に綴る。北奥の大名が「天下」との落差をどう自覚したかを示す第一級史料であり、初出未確認の「臆病者」俗伝とは区別すべき実在の文書である。

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