〈島津家久〉馬追の逸話——あてこすりに発奮して文武に励んだ

鹿児島吉野の牧で、歳久が「馬の毛色は母馬に似る。人も同じでしょうね」と家久の母の身分をあてこすり、義久がとりなし、以後家久が猛勉強したという話。教訓譚として整いすぎており、初出も近世編纂物(『本藩人物誌』系)で同時代史料にはない。ただし庶子で立場が低かったこと、和歌・連歌の素養(舅・樺山善久から古今伝授)と軍才を兼ねたことは事実に沿う——「核」は本当、「衣」は創作というタイプ。

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