〈大久保忠隣〉改易を告げられても動じず対局を打ち終えた

藤堂高虎邸で将棋(囲碁とする伝もある)を指していた忠隣が「この一局が終わるまで待たれよ」と泰然と打ち終えたという。初出は江戸期の逸話集・編纂物系統(『徳川実紀』附録など)。板倉勝重が宿所で申し渡した経緯・日付(慶長19年1月19日)は史実だが、対局の場面は同時代史料になく、器量を讃える顕彰的逸話とみるべき。ただし改易後に取り乱した形跡がないことは確かで、人物像を象徴する逸話として価値が高い。

関連