〈蒲生氏郷〉辞世「限りあれば吹かねど花は散るものを」

「かぎりあれば 吹かねど花は 散るものを 心みじかの 春の山風」。氏郷作として広く伝わり評伝でも辞世として紹介されるが、確実な同時代史料での確認は難しい。氏郷が三条西実枝に和歌を学んだ確かな教養人であることは書状で裏付けられ、歌の内容も闘病期の心境と整合する。幸田露伴が評釈を残し、山田風太郎は「戦国武将の絶唱として白眉」と評した。

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