〈山内一豊〉『功名が辻』の「凡庸な夫」像

司馬遼太郎の小説(1963–65連載)と2006年大河ドラマは「凡庸で実直な夫と才気煥発な妻」の対比で描いた。しかし山内家18代当主・山内豊秋は「愚図な駄目男」像を批判し、実像は武勇に加え治水・築城・城下町経営に長けた有能な実務家だったと反論している。江戸期の逸話群を近代小説の人物造形に転化したもので、実像とは区別して楽しみたい。

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