〈荒木村重〉信長の刀に刺した饅頭を平然と食べた

謁見の席で信長が脇差の切っ先に饅頭を刺して突きつけると、村重は臆せず大口でそのまま食べた——同時代史料に一切見えない後世の創作。初出とされる『備前老人物語』(江戸前期か)では「餅」で、『陰徳太平記』(1717刊)や『絵本太閤記』で「饅頭」に変化。幕末に歌川国芳が武者絵に描いて広く流布した。「この屈辱が謀反の遠因」説に至っては完全な後付けである。

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