〈山県昌景〉遺言「明日は瀬田に旗を立てよ」
死の床の信玄が昌景を枕頭に呼び、京への入口・瀬田に武田の旗を立てよと命じた名場面。初出は『甲陽軍鑑』品第三十九で、同時代史料にはない。同書の信玄遺言群には「遺骸を諏訪湖に沈めよ」など明らかに事実と異なる要素も含まれ(実際の墓は恵林寺)、文学的脚色とみるのが妥当。黒澤明『影武者』で決定的に有名になった「武田家の無念を象徴する物語」である。
死の床の信玄が昌景を枕頭に呼び、京への入口・瀬田に武田の旗を立てよと命じた名場面。初出は『甲陽軍鑑』品第三十九で、同時代史料にはない。同書の信玄遺言群には「遺骸を諏訪湖に沈めよ」など明らかに事実と異なる要素も含まれ(実際の墓は恵林寺)、文学的脚色とみるのが妥当。黒澤明『影武者』で決定的に有名になった「武田家の無念を象徴する物語」である。