〈小西行長〉偽りの講和工作 — 二重欺瞞の冊封交渉

行長・三成らと明側の沈惟敬が、双方の主君に「相手が降伏した」と偽って講和をまとめようとしたことは『明実録』・日本側記録・イエズス会史料から確実。家臣内藤如安が偽作の「関白降表」を携え北京に至った。動機は(a)実現不可能な戦争を止める確信犯的和平、(b)勘合貿易復活を狙う商人的打算、(c)落とし所を探った末の破綻と学説が分かれ、近年は「停戦を最優先した現場の現実主義」(鳥津亮二氏ら)と再評価される。

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