〈武田勝頼〉長篠の敗因は「無謀な騎馬突撃」

「鉄砲を軽視した勝頼が諫言を退け猪突した」は『甲陽軍鑑』が原型。近年の再検証(平山優『検証 長篠合戦』)では、武田軍の鉄砲装備率は織田方と大差なく(差は弾薬補給力)、決戦前夜の鳶ヶ巣山砦奇襲で退路を脅かされ「撤退不能」に近かったこと、敵陣が馬防柵・土塁・空堀を備えた事実上の陣城だったことが指摘される。藤本正行・金子拓らは平山説の一部に異論を唱え論争は継続中だが、「愚かな猪突」という単純化は成り立たない、が現在の到達点。

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