〈井伊直虎〉花押が語る「性別の痕跡」

連署状の「次郎直虎」は、当時は身分ある男性が用いるのが通例の花押を据える。女性説は「惣領名を継いだ女性が男性様式で署判した」と解釈し、黒田氏は逆に次郎法師寄進状の文書様式から「元服前の男子」説を導く。同じ紙の上の事実から正反対の結論が出ている好例。

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