〈荒木久左衛門〉説得の失敗と「そのまま逃亡」
『信長公記』巻十二「妻子・兄弟を捨て、我身一人ずつ助かるの由、前代未聞の仕立なり」。逃亡は史実。ただし、戻って報告すれば処刑は必至、戻っても人質を救う手段はなく、御番衆体制下の尼崎に留まる選択も無意味——という「詰み」の状況だったことは押さえるべきで、単純な臆病と断じるのは一面的である。
『信長公記』巻十二「妻子・兄弟を捨て、我身一人ずつ助かるの由、前代未聞の仕立なり」。逃亡は史実。ただし、戻って報告すれば処刑は必至、戻っても人質を救う手段はなく、御番衆体制下の尼崎に留まる選択も無意味——という「詰み」の状況だったことは押さえるべきで、単純な臆病と断じるのは一面的である。